教養・歴史著者に聞く

どうする? 貧困、介護、育児。「ベーシックアセット」という新視点=宮本太郎

『貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ』

 ◆著者 宮本太郎さん(中央大学法学部教授)

福祉改革を仕切り直すための新しい視点

 貧困、介護、育児。いずれも待ったなしの課題だが、3分野が1冊で提示されると、現代日本の苦境の基本構造が浮かび上がってくる。

「この30年、3分野で大きな福祉改革が進められてきたにもかかわらず、なぜ行き詰まるか、どう仕切り直すか。これが本書の基本テーマです。三つの改革は通常バラバラに扱われますが、一緒に捉えるといろいろなことが見えてきます。割合にうまくいっていた介護保険が貧困の拡大で回らなくなり、育児支援も低所得世帯に届きません」

 介護は当事者になる人の数も多く、介護保険は先行制度がなかったために市民運動が力を発揮し、社会保険にできた。そうした変化のうねりが貧困と育児には見えてこない。

残り908文字(全文1272文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月4日号

新制度スタート! マンション管理必勝法14 動き出した二つの評価制度 住人の意識改革が始まった ■荒木 涼子/白鳥 達哉18 よく分かる「評価制度」 高得点獲得のポイント ■荒木 涼子20 国の制度もスタート 自治体が優良管理を「認定」 ■白鳥 達哉23 迫る「第三の老い」 ここまで深刻な管理員不足 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事