教養・歴史著者に聞く

意識を変え、法整備も 古建築保存の貴重な経緯=今谷明

 現存する日本の古建築の種々層を伝える新書が、期せずして2件、ほぼ同時に刊行された。一つは物件別に東西地域に両分してそれぞれの建物の来歴、建設事情を説明する『絶品・日本の歴史建築』(磯達雄、宮沢洋著 西日本編=1045円、東日本編=1320円、日経プレミアシリーズ)。もう一つは光井渉著『日本の歴史的建造物 社寺・城郭・近代建築の保存と活用』(中公新書、990円)である。今回は主として後者を紹介する。

 光井渉氏は建築史の専門家で、文化財行政にも携わり、現在東京芸術大学で“美術”としての古建築を教授されている学者である。

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