実は炭素が地球内部を大循環している壮大なメカニズム=鎌田浩毅
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「脱炭素」を考える/1 地球内部を大循環する炭素/53
「脱炭素」や「カーボンニュートラル(炭素中立)」が今、世界経済の大きなキーワードになっている。菅義偉政権が2050年までのカーボンニュートラル達成を打ち出すなど、各国が相次いで目標を示している。こうした政策が電気自動車(EV)の開発競争につながるなど、近未来の産業にも大きな影響を及ぼす可能性が高い。
脱炭素やカーボンニュートラルは、経済活動などによって排出する二酸化炭素の量と、森林などによって吸収する量を相殺して、結果として排出ゼロにする概念を指す。これらの政策目標の達成のため、経済活動に伴う二酸化炭素の排出量はどの程度なのか、どれほど削減できるのかに大きな注目が集まる。
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週刊エコノミスト
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