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米国没落なら、長期金利の急騰もありうる・市岡繁男

    米国没落なら全世界の金利が急騰

     1981年から始まった金利低下局面は今年で40年目。これまで60年周期で動いてきた米長期金利はいつ反転してもおかしくない(図1)。だが世界は金利上昇を心配することなく債務を積み上げてきた。金利上昇で株価が暴落しても、各国中銀の思い切った金融緩和で救済され、更に金利が低下する歴史をたどってきたからだ。

     だが中央銀行とて量的緩和策を無限に継続することはできない。いつの日か中銀に対する信認が失われ、紙幣よりモノが選好されるポイントを迎えるからだ。それは国債も同じで、例えば基軸通貨国=米国の「権威」が揺らぐなら全世界の金利が影響を受ける。過去には17世紀初頭、それまで1%台で推移していた伊ジェノバの金利が、覇権国スペインの没落で急騰した事例もある(図2)。

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