欧州メディアも東京五輪に懐疑の視線を注いでいる=熊谷徹
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東京五輪に批判的な欧州メディア コロナ「立ち往生」に失望感も=熊谷徹
新型コロナウイルス感染者数が増えつつある日本では、医療資源の行き詰まりが懸念され、東京五輪が開催されることに懐疑が強まっている。欧州のメディアでも批判的な論調が目立っている。
ドイツの保守系日刊紙『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』は5月19日付電子版に「五輪に対する日本の不安」と題する記事を掲載し「日本では感染者数が増加するにつれて、市民だけではなく自治体の首長たちの間でも五輪への懸念が強まっている。一部の財界人やアスリート、野党幹部からも、大会中止を求める声が出始めている。あるアスリートは『人々の命を危険にさらすほどの価値が五輪にあるとは思えない』と語っている」と報じた。
同紙は「日本社会で不安感が強まっているために、IOC(国際オリンピック委員会)や組織委員会が論理的に説明しても、理解を得るのが難しくなりつつある。IOCのトーマス・バッハ会長は『昨年秋以来、世界各地で約270回のスポーツイベントが行われたが、感染爆発が起きた例は一つもない。訪日する選手の少なくとも80%は出発前に予防接種を受ける』と説明し日本人を安心させようとしている。バッハ会長は、『日本人は強…
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週刊エコノミスト
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