投資・運用不動産コンサル長嶋修の一棟両断

リフォーム技量に気を付けろ=長嶋修

➀廃材を利用してコスト削減か 筆者撮影
➀廃材を利用してコスト削減か 筆者撮影

リフォーム技量に気を付けろ/98

 リフォーム業界は以前に比べればかなり質がよくなってきたとはいえ、なかにはまだ悪質なものや無知に基づくおかしな工事がある。さくら事務所のホームインスペクション(住宅診断)現場の実例をいくつかご紹介しよう。

 工事後の中古住宅の床下に、なぜか床材があった(写真(1))。本来ベニヤ板を張るところだが、その代わりに工事の際にリフォーム業者がはがした床材を使ったようだ。廃材を利用してコスト削減をしようとしたのだろうか?

 これには問題が2点ある。一つは「断熱材をはがしてしまっていること」。下から冷気が上がってきてしまい、相当寒いはずだ。二つ目は「このような工事内容を所有者が知らないこと」。業者は良かれと思ってしたことなのかもしれないが、断熱の知識がなくてもいいわけではない。

残り487文字(全文838文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に ■黒瀬 浩一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事