リフォーム技量に気を付けろ=長嶋修
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リフォーム技量に気を付けろ/98
リフォーム業界は以前に比べればかなり質がよくなってきたとはいえ、なかにはまだ悪質なものや無知に基づくおかしな工事がある。さくら事務所のホームインスペクション(住宅診断)現場の実例をいくつかご紹介しよう。
工事後の中古住宅の床下に、なぜか床材があった(写真(1))。本来ベニヤ板を張るところだが、その代わりに工事の際にリフォーム業者がはがした床材を使ったようだ。廃材を利用してコスト削減をしようとしたのだろうか?
これには問題が2点ある。一つは「断熱材をはがしてしまっていること」。下から冷気が上がってきてしまい、相当寒いはずだ。二つ目は「このような工事内容を所有者が知らないこと」。業者は良かれと思ってしたことなのかもしれないが、断熱の知識がなくてもいいわけではない。
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週刊エコノミスト
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