新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online コレキヨ

小説 高橋是清 第147話 山県有朋=板谷敏彦

(前号まで)

 親友ヤコブ・シフの訃報に衝撃を受け老いと寿命を自覚した是清は、構想を固めていた政策提案『内外国策私見』を書き上げる。是清の参謀本部廃止論は軍部を刺激する。

 大正9(1920)年10月、元老の山県有朋は田中義一陸軍大臣から参謀本部廃止論が書かれた高橋是清大蔵大臣の印刷物が出回っているのを知り少し興奮した。

 これは陸軍を慣行上支配してきた山県の聖域を侵すものだった。では、参謀本部廃止論とは、当時それほど突飛な意見だったのだろうか。

残り2544文字(全文2766文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事