新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 論壇・論調

英首相の元側近が爆弾証言 コロナ対応の裏舞台を暴露=増谷栄一

昨年11月、英首相官邸から荷物を運び出すカミングス元首席顧問(ロンドンで) (Bloomberg)
昨年11月、英首相官邸から荷物を運び出すカミングス元首席顧問(ロンドンで) (Bloomberg)

 かつてはジョンソン首相の右腕として英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)や新型コロナウイルス対策で辣腕(らつわん)をふるったカミングス元首席顧問が5月26日、下院科学技術特別委員会で、政府のコロナ対策について“爆弾”証言をした。同委員会はコロナで数十万人もの死者を出したブラジル政府の新型コロナのパンデミック(世界的大流行)への対応の遅れを調査する専門委員会の英国版。調査の進展によっては首相とハンコック保健相の判断ミスが問われ、政府のコロナ戦略に影響するだけでなく、首相の去就問題に発展する可能性が出てきた。

 カミングス氏の証言は同氏が昨年11月に辞任するまでの期間が対象。英国がイングランドで昨年3月23日~5月10日に実施した1回目のロックダウン(都市封鎖)と、感染再拡大で同11月5日~12月2日の2度目の封鎖に入るまでの期間だ。カミングス氏は「英国のコロナ対策は中身のない空っぽだった。政府トップの間違った判断により、死なずにすんだ数万人もの命が失われた」とし、特にジョンソン首相と保健相、2人のコロ…

残り915文字(全文1373文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事