高齢者負担にも負けず、健闘する日本の現役世代=市岡繁男
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生産年齢人口では健闘する日本の成長率=市岡繁男
1995年の日本の1人当たりのドル建て国内総生産(GDP)は世界3位だった。それが2019年は21位と80年以降で最低になった。アジアでの順位もシンガポール、香港に次ぐ3位で、4位の韓国との差も急速に縮まっている。経済低迷の元凶は製造業の空洞化と人口の高齢化だ。今回は後者の人口問題について考えてみたい。
国連の推計によると日本の中位数年齢は48・4歳と世界一である(図1)。年齢を基準に人口を二つのグループに分けると、日本は48歳以上が過半を占めるということだ。もう一つ、高齢者依存人口比率という指標もある。こちらは65歳以上人口を生産年齢(15〜64歳)人口で割ったもので、1人の現役世代が何人の高齢者を支えているかというデータだ。この数値が高いほど医療費や年金など社会全体の負担が重くなるが、こちら…
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週刊エコノミスト
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