新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online グラフの声を聞く

国債購入による量的緩和相場はもう限界=市岡繁男

限界を迎えた超金融緩和相場=市岡繁男

 2008年のリーマン・ショックに際し、米政府はMMF(マネー・マーケット・ファンド)の政府保護を打ち出した。一部のMMFが元本割れとなり、取り付け騒動のような形で資金が流出したからだ。MMFの運用会社は外銀等が発行する短期証券の購入を拒否し、資金繰りに窮した外銀は保有資産の売却を余儀なくされた。

 一連の対策が奏功し悪循環は収まったが、いまMMFの弱点が形を変えて再浮上してきた。米連邦準備制度理事会(FRB)は銀行等が保有する国債を毎月1200億ドル購入している。銀行等はその売却代金を短期金融市場で運用するが、供給が多過ぎてマイナス金利すれすれだ。

残り289文字(全文584文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事