資源・エネルギー鎌田浩毅の役に立つ地学

地球の巨大な裂け目で噴火したアフリカ・ニーラゴンゴ山=鎌田浩毅

アフリカ・ニーラゴンゴ山 地球の「巨大な裂け目」で噴火/59

 アフリカのコンゴ民主共和国東部に位置するニーラゴンゴ火山(標高3470メートル)が噴火した。5月22日に大量の溶岩が流れ出し、約10キロ離れた人口150万人の都市ゴマに迫った。道路を埋め尽くした高温の溶岩は建物を焼き尽くすなどした。噴火活動はその後、やや勢いを失ってはいるが、これまでに30人を超える犠牲者を出している。

 ニーラゴンゴ火山は世界有数の活火山で、頂上には溶岩湖がある。1977年には流れ出した溶岩に襲われて最大2000人が死亡し、2002年には12万人が家を失い250人が死亡した。

残り1025文字(全文1304文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月6日号

上がる金&揺らぐドル 史上最高値への地殻変動16 米実質金利との逆相関 崩れた背景に中銀の買い ■村田 晋一郎/谷道 健太19 これで分かった! 「金」の基礎知識 Q&A ■池水 雄一 徹底展望 2023年末 金価格の見通し22 2300ドル 非民主的国家が買い増し 西側への不信で分断拡大 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事