教養・歴史アートな時間

舞台 ラッパ屋 第46回公演 コメンテーターズ=濱田元子

第45回公演「2.8次元」2019年 撮影 木村洋一
第45回公演「2.8次元」2019年 撮影 木村洋一

市井人の戯言にリアリティー コロナ禍の現在を見据えた舞台

 どこにでもいそうな会社員や夫婦。劇団「ラッパ屋」を率いる鈴木聡の芝居は、市井の人々が織りなす笑いとペーソスにあふれている。

 広告代理店のコピーライターとして勤務する傍ら、劇団「サラリーマン新劇喇叭(らっぱ)屋(現ラッパ屋)」を立ち上げたのは1983年のこと。普通の働く人々と、演劇の距離をもっと近づけたいとの思いからだった。

 劇団外部への作品提供も少なくないが、特にラッパ屋では「いま感じていること、いま目の前のお客さんと話したいことを意識しています」。それだけにウイットの利いたセリフが、オトナの観客の心に刺さる。

残り1010文字(全文1297文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事