舞台 ラッパ屋 第46回公演 コメンテーターズ=濱田元子
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市井人の戯言にリアリティー コロナ禍の現在を見据えた舞台
どこにでもいそうな会社員や夫婦。劇団「ラッパ屋」を率いる鈴木聡の芝居は、市井の人々が織りなす笑いとペーソスにあふれている。
広告代理店のコピーライターとして勤務する傍ら、劇団「サラリーマン新劇喇叭(らっぱ)屋(現ラッパ屋)」を立ち上げたのは1983年のこと。普通の働く人々と、演劇の距離をもっと近づけたいとの思いからだった。
劇団外部への作品提供も少なくないが、特にラッパ屋では「いま感じていること、いま目の前のお客さんと話したいことを意識しています」。それだけにウイットの利いたセリフが、オトナの観客の心に刺さる。
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週刊エコノミスト
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