教養・歴史書評

最も儲かるブックメーカーが序列の底辺。ユニークな英国競馬の世界=楊逸

    英国独自の競馬文化 人類学者の分析を読む=楊逸

    ×月×日

     今日も豪雨。この梅雨はとにかく豪雨が続いている。晴れ間を盗んで洗濯し、ほのかな洗剤のにおいの中で本を読み始める。

    『イギリスの競馬サークル 人類学者の人間観察』(ケイト・フォックス著、山本雅男訳、小鳥遊(たかなし)書房、3080円)。長い歴史と伝統を誇るイギリス競馬。その独特の文化について、地道な調査で得た資料と体験をもって社会人類学者は解説してくれる。

     今のイギリスでは、競馬ファンは「大きな開催やフェスティバルになると六万人もの群衆となって競馬場に行く」らしい。見世物の中心にいる馬の世話にかかわる騎手、馬主、調教師などに競馬ファンの大群衆も加わって、大きな競馬サークルとなり、そこに「ムラ/部族社会」が形成されている。

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