生命と経済に大きな危機、カリフォルニア州を襲う史上最悪の熱波=瀧口範子
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カリフォルニア 史上最悪の熱波が襲来=瀧口範子
カリフォルニア州は現在、過酷な熱波に襲われている。先月は記録史上もっとも暑い6月となり、7月第2週末は、パームスプリングズでセ氏47・8度、内陸のデスバレーで同54・4度を記録した。熱波の原因は「メガ(極端な)干ばつ」だ。年々の雨量減少によって地盤が極端に乾いていることが、気温押し上げの要因となっている。
同州では今後、クーラーの過剰な利用による電力不足が予想されている。すでに州政府は節水を呼びかけるほか、自主的な節電を求める「フレックス・アラート」を要請している。フレックス・アラートでは、午後4~9時までの電力消費のピーク時に、空調をセ氏25・6度以上に設定、洗濯機などの大型家電の使用を控え、日中は家のカーテンを閉じて部屋の温度上昇を防ぐことなどを呼びかける。熱波が州を襲うごとにアラートが出され…
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週刊エコノミスト
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