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教養・歴史 小川仁志の哲学でスッキリ問題解決

働き方改革など会社の複数の問題に声を上げていますが、周りは上の空です

働き方改革など会社の複数の問題に声を上げていますが、周りは上の空です/94

 Q 働き方改革など会社の複数の問題に声を上げていますが、周りは上の空です

 A 真理の探究と応用を目指す「向上門」と「向下門」を武器に行動しよう

 今の職場には働き方改革や人材育成などの面で問題が多く、それを変えたいと思って声を上げているのですが、うまくいきません。いくら上司に訴えても上の空。危機感がないのです。どうすれば、わかってくれるのでしょうか。

(企画部門勤務・30代男性)

 この相談者は、熱い方ですねぇ。どこの組織にも問題があります。だからそれを変えればもっとよくなる。その通りです。私も若い頃は常にそう感じていました。そして、組織にかみついていたのを思い出します。相談者と同じ30代の頃です。

 でも、なぜかうまくいきませんでした。結果、周囲から賛同してもらうことができず、孤軍奮闘のむなしさを感じたものです。出世にも悪影響を及ぼしたことと思います。自分は正しかったはずなのに、いったい何が悪かったのか?

心に刀を抱いて

 そこで参考になるのが、日本の哲学者・井上円了の思想です。井上は明治期の哲学者で、東洋大学の創設者でもあります。妖怪の研究でも有名なので、名前は聞いたことがあるかもしれません。

 私が初めて彼のことを知ったのは、東京の中野区にある「哲学堂」を作った人物としてでした。

 井上は相当な活動家です。学校を創設…

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