教養・歴史書評

インテリからエンターテイナーまで。ローマ皇帝10人の個性を解説

    皇帝たちの多彩な個性と帝国統治への影響を解説=本村凌二

     アウグストゥス帝は史上まれなほど幸運な為政者だった。カエサルの後継者となったオクタウィアヌスは「知的で魅力的、話好きでハンサムな、生まれながらの政治家」であり、「アウグストゥス(尊厳者)」の称号を受けて共和政を終わらせ、ローマ帝国を創建して76歳で天寿を全うしたのだ。同性に好かれる男でありながら、ローマの貴族階級の女性たちの最大の友人でもあったという。なかでも最も信頼した助言者の一人が愛妻リウィアだったというから、男としても幸せだったにちがいない。

     バリー・ストラウス『10人の皇帝たち』(青土社、4400円)は、副題に「統治者からみるローマ帝国史」とあるようにそれぞれ個性をもっていた皇帝たちの実像・虚像を読み解きながら、燦然(さんぜん)と輝く世界帝国が人類に示唆するところを解説する。

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