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「東海道四谷怪談」が、38年ぶり、片岡仁左衛門&坂東玉三郎で上演=小玉祥子(舞台)

『東海道四谷怪談』民谷伊右衛門=片岡仁左衛門[当時:孝夫](昭和58年6月歌舞伎座) 松竹提供
『東海道四谷怪談』民谷伊右衛門=片岡仁左衛門[当時:孝夫](昭和58年6月歌舞伎座) 松竹提供

舞台 九月大歌舞伎 東海道四谷怪談 人気の怪談物、38年ぶりに片岡仁左衛門&坂東玉三郎で上演=小玉祥子

 日本で最も知られた古典の怪談物「東海道四谷怪談」が東京・歌舞伎座の「九月大歌舞伎」第3部で上演されている。悲劇のヒロイン、お岩が坂東玉三郎、その夫、民谷伊右衛門が片岡仁左衛門の好配役だ。

 四世鶴屋南北作で文政8(1825)年に初演された。今回は「四谷町伊右衛門浪宅」「伊藤喜兵衛内」「元の浪宅」「本所砂村隠亡堀(すなむらおんぼうぼり)」の二幕四場で構成される。

 忠臣蔵の外伝の設定で、伊右衛門は改易(かいえき)(家禄等を没収)となった塩冶(えんや)家(浅野家)浪人である。産後の肥立ちが悪い女房お岩と乳飲み子を抱え、生活が苦しいところに、隣家の富裕な伊藤喜兵衛が孫娘お梅との縁談を持ちかける。喜兵衛は塩冶家の敵である高師直(こうのもろなお)(吉良上野介)の家臣。断ろうとした伊右衛門だが、喜兵衛からお岩に薬と偽って顔の崩れる毒薬を与えたと聞かされ、縁談を承諾す…

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