3.11から10年。見放された被災地の孤独描くヒューマンドラマ=野島孝一
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映画 護(まも)られなかった者たちへ 大震災後の仙台を舞台に事件は起きるべくして起きた=野島孝一
東日本大震災から10年たつが、えぐり取られた傷痕の痛みはまだ消えていない。それは単に地震や津波の犠牲者が多かったというだけではない。人心の荒廃が進んでしまった。一方、逆境を越えて人と人とのつながりが強固になった一面もある。
この映画は「64 ロクヨン/前編・後編」などの瀬々(ぜぜ)敬久監督が力強いタッチで描く社会派サスペンスだが、観客の一人ひとりに何かを問いかけてくる。
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週刊エコノミスト
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