「丸山ワクチン」をテーマに医療の難題に挑む家族ドラマ
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舞台 名取事務所 「灯(ひ)に佇(たたず)む」 がんといかに向き合うか 家族ドラマで観客に問う=濱田元子
名取事務所は、現代演劇界にピリっとスパイスを利かせる存在だ。名取敏行プロデューサーによる小回りの利くスタイルを生かした企画は、「山椒(さんしょう)は小粒で」のたとえ通り。
海外の劇作家による新作書き下ろしや翻訳劇の本邦初演など、世界を取り巻く問題に広く視野を開いたラインナップはシアターゴアー以外も引きつける。昨年は、パレスチナ演劇と韓国演劇をそれぞれ2作品連続上演し、高く評価された。
今年は創立25周年。記念公演として3月の第1弾「東京ブギウギと鈴木大拙」に続き、第2弾「灯に佇む」では、がんの有償治験薬「丸山ワクチン」を取り上げ、医療を巡る問題に斬り込むのもこの事務所らしい。
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週刊エコノミスト
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