教養・歴史アートな時間

森村泰昌が今度はあの名画に挑戦! 圧巻の変装85人!=石川健次

森村泰昌≪Ⅿ式「海の幸」第2番:それから≫2021年 作家蔵
森村泰昌≪Ⅿ式「海の幸」第2番:それから≫2021年 作家蔵

美術 M式「海の幸」 ─森村泰昌 ワタシガタリの神話=石川健次

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌

近代屈指の名作に触発されて 明治から現在へと続く時代絵巻

 図版を見てほしい。軍艦が浮かぶ海を背景に、軍服姿の男性と正装した女性がたたずむ。実はこの作品、日本美術史上屈指の名作に触発され、制作された。その名作とは? ヒントは、登場する人物が10人であること、ほぼ横一列に並んでいること、何よりタイトルにある「海の幸」の文字……。そう、近代の代表的な洋画家、青木繁の《海の幸》にインスピレーションを得ている。

 1980年代、フィンセント・ファン・ゴッホなど美術史上の名作に描かれた人物に扮(ふん)した作品でさっそうと登場した51年生まれの森村泰昌は、その後もヒトラーなど古今東西の絵画や写真に表現されたさまざまな人物に変装した作品で活躍を続けている。その森村が今回選んだ美術史上の名作が、《海の幸》だ。

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