舞台 吉例顔見世大歌舞伎 寿曽我対面 父の仇を討つ兄弟の物語 三津五郎七回忌で長男が初演=小玉祥子
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歌舞伎に「曽我狂言」と呼ばれるジャンルがある。建久4(1193)年に将軍、源頼朝の催す富士の裾野の巻狩り(狩猟)で、曽我十郎、五郎の兄弟が、父(河津祐泰(すけやす))の敵、工藤祐経(すけつね)を討ち果たしたという仇(あだ)討ちに題材を得ている。その代表的な演目、「寿曽我対面」が東京・歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」第2部で26日まで上演中だ。2015年に59歳の若さで没した十世坂東三津五郎七回忌追善狂言でもあり、三津五郎の長男、坂東巳之助が五郎を初役で演じる。
舞台は工藤の館。祐経が頼朝から巻狩りの総奉行を命じられたことを祝うために大名たちが集まっているところに兄弟が現れて祐経に対面する。
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週刊エコノミスト
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