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香港行政機構の“がん”にメス、住宅供給体制を大幅に見直し=江藤和輝

施政方針演説の発表後に記者会見した林鄭月娥・行政長官 筆者撮影
施政方針演説の発表後に記者会見した林鄭月娥・行政長官 筆者撮影

香港 北部の開発計画発表=江藤和輝

 来年6月末に任期が満了する香港の林鄭月娥・行政長官は10月6日、任期中最後の施政方針演説を発表し、香港北部の全体的な開発計画「北部都会区開発戦略」を打ち出した。住宅開発に対応するため、同エリアの交通インフラ建設計画を見直し、香港北西部と深圳市前海を結ぶ鉄道の建設計画も盛り込まれた。

 土地と住宅の供給を促進するため、「都市計画条例」「土地接収条例」「都市計画と海港保護条例」など少なくとも5件の条例を改正するほか、政府の機構改革案も打ち出している。交通インフラから住宅供給までの広範な政策を担当する「運輸及房屋局」を「運輸局」と「房屋局(住宅局)」に分離。房屋局は土地開発を担当する発展局と協調を図り、住宅用地の供給を加速させる。

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