週刊エコノミスト Onlineグラフの声を聞く

NYダウは89年の日本株とうり二つ=市岡繁男

 証券界には、年末に向けて株価が上昇することを指す「掉尾(とうび)の一振(いっしん)」という言葉がある。1989年暮れの2カ月間はまさにその通りの展開だった(図1)。特に好材料があったわけではないが、株式先物オプションに大口の買いが入り、空売りの買い戻しを誘ったことが相場急騰の原因だ。そんな実体のない株高が一巡した後に、金利上昇と円安が加速したのだから株価暴落は必然だった。

 いまの米国株も、先物に投機的な買いが入れば、売り方の踏み上げで思わぬ株高となろう。異常ともいえる株価水準を警戒し、ヘッジ売りを入れた投資家も多いからだ。そんな妄想を抱いたのは、最近のNYダウ指数の日足がバブル末期の日経平均とうり二つだからだ(図1)。通貨単位の違いはあるものの株価の絶対値は同じで、長期金利の動きもよく似ている(図2)。

残り230文字(全文587文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

7月12日号

止まらないインフレ 資源ショック20 衝撃は石油危機に匹敵 「資源小国」日本の正念場 ■荒木 涼子/和田 肇24 原油の行方 2次制裁発動なら記録的高騰へ ■原田 大輔27 中国・インド “ロシアに冷淡”な資源輸入国 ■和田 肇29 戦略物資 EVや再エネの普及に必須の「銅」 ■片瀬 裕文30 天然 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事