2023年初頭に政策金利引き上げか 豪州で強まるインフレ圧力=守屋太郎
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豪州 燃料高で強まるインフレ圧力=守屋太郎
シドニー市で10月、約100日ぶりに都市封鎖が解除されるなど経済活動の再開が本格化する中、物価上昇圧力が高まっている。7~9月期の消費者物価指数は前期比0・8%上昇、前年同月比では3・0%上昇し、6年ぶりの高い伸びを記録。豪準備銀行(RBA)のインフレ目標「2~3%」の上限に達した。
主因は商品価格の高騰や世界的な供給網の目詰まりだ。同市内のガソリン価格は、11月2日現在で平均1リットル=1・67豪ドル(約142円)と1年前に比べ約4割高い。国土の広い豪州では走行距離が桁違いに長く、燃料高騰は物流コストだけではなく家計も圧迫する。外国人労働者に依存してきた飲食業や青果農場では、国境閉鎖から人手不足が深刻化。賃金インフレもくすぶる。
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