ニューヨーク 再開発で一部住宅を低所得者に=冷泉彰彦
有料記事
「ペン駅」の愛称で親しまれるニューヨーク市マンハッタン区にあるペンシルベニア駅周辺の再開発が計画されている。クオモ前知事が進めていた計画で、ホークル知事への交代の影響が注目されていた。開発規模は当初の計画から7%ほど縮小される見込みだが、新たに建設される住宅の一部については市場価値を下回る廉価な家賃の物件としての提供を表明。格差対策とするなど独自性を打ち出した。
ペン駅は郊外鉄道のニュージャージー・トランジット、ロングアイランド鉄道のターミナル駅であり、また長距離特急のアムトラックの拠点でもある。半地下の構造で、マディソン・スクエア・ガーデンの下に位置する。名称は1950年代に消滅した鉄道財閥「ペンシルベニア鉄道」に由来するが、社会的な意味は薄れたことから駅名の改名も検討されている。クオモ前知事は同駅を含めた駅一帯の大規模開発を進めようとしていた。
残り138文字(全文517文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める