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教養・歴史 アートな時間

日本初公開作品も目白押し。モネやゴッホらの全盛期の絵画が並ぶ=石川健次

フィンセント・ファン・ゴッホ≪プロヴァンスの収穫期≫1888年、油彩/カンヴァス、51.0×60.0㌢ イスラエル博物館蔵 ©The Israel Museum, Jerusalem by Avshalom Avital
フィンセント・ファン・ゴッホ≪プロヴァンスの収穫期≫1888年、油彩/カンヴァス、51.0×60.0㌢ イスラエル博物館蔵 ©The Israel Museum, Jerusalem by Avshalom Avital

鮮やかなプロヴァンスの麦畑 日本初公開《睡蓮の池》も必見

美術 イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン=石川健次

 絶大な人気を誇るフィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)にとって、麦畑、あるいは麦の収穫風景は、ひまわりや糸杉などと並ぶお気に入りの主題だった。南仏アルルに移り住んで間もなく、35歳の夏に近郊の農村で目にした景色を描いたのが、図版の作品だ。

 実景を前に描かれた可能性が高いという。明るい青空と燃えるように鮮やかな黄色い麦畑、この青と黄の鮮烈な輝き、強烈な対比に何より目を奪われた。南仏の強烈な日差しに照らされ、豊穣(ほうじょう)な実り、生命をはぐくむ大地への賛歌、あるいは額に汗して働く農民たちへのエール、労働の喜びや尊さが謳(うた)われているだろう。

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