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資源・エネルギー 鎌田浩毅の役に立つ地学

離れた場所の地層同士をつなげる火山灰の意外な“役割”=鎌田浩毅

「地質時代」を探る/2 離れた地層をつなげる火山灰/82 

 誕生から46億年にわたる地球の歴史は、化石だけでなく地層によって探る方法もある。ただ、過去に堆積(たいせき)したすべての地層が、1カ所に積み重なっている場所は地球上にはない。そこで、長い歴史を調べるには、個々の地層同士をつなげる必要がある。

 離れた場所の地層同士をつなげるには、地層の色、含まれる岩石、粒子のサイズなどの特徴を見つけ出すことが大きなポイントになる。また、地層の中にある細かい筋やしま模様の様子も重要な情報となる。こうした特徴をもとに、野外調査で地層同士を一つずつつなげていく。

 離れた場所に露出する地層が、互いにどのような関係にあるかを詳しく調べていく作業は地質学の基本であり、これを「地層の対比」と呼んでいる。中には、誰が見てもつなげることが容易に思われる地層が存在し、こうした特徴的な層を「鍵層(かぎそう)」と呼んでいる。

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