国際・政治ワシントンDC

PCRも抗原検査も無償、簡単、頻繁に受けられるワシントンの事情を報告=吉村亮太

市立図書館で抗原検査キットの配布を待つ人々 筆者撮影
市立図書館で抗原検査キットの配布を待つ人々 筆者撮影

PCRも抗原検査も頻繁に 自身の感染確認が常に可能=吉村亮太

 昨年のクリスマス以降、ワシントンDC中心部で長い列を見かけるようになった。予約不要のPCR検査を待つ人たちと、抗原検査キットをもらう人たちの列だ。一時期はどこのクリニックも受け入れ能力上限に達したために予約がすぐには取れず、ドラッグストアの入り口には「検査キット売り切れ」の張り紙がされていた。

 流行当初よりワシントン市民はマスク着用が励行されており、ワクチン接種も一定程度進み、新規感染者数の低位安定が続いてきたが、一気に数十倍に跳ね上がり、本稿執筆時点(1月14日)でも10万人当たり240人前後で推移している。しばらく全米ワーストワンの地位にあった。

 移動や対人イベントが多くなる年末のホリデー・シーズンを迎え、検査需要が一気に高まった。特に、ワクチン接種者が感染する「ブレークスルー感染」が起きやすいと言われるオミクロン株が席巻しているのでなおさらだ。親戚宅でのクリスマス・パーティーに出席するに当たり、事前の検査を求められたという友人の話まで聞いた。

 今年は中間選挙の年だが、パンデミック(感染爆発)の出口がなかなか見えず、また足元のインフレなども手伝って、バイデン政権の支持率は低迷しており、このままでは与党が大敗を喫する可能性がある。「アベノマスク」にヒントを得たわけではないと思われるが、失地回復を目指すバイデン大統領は、5億セットの抗原検査キットを希望する国民に無償配布する計画を年末に発表した。

 ワシントン市当局は連邦政府よりもずっと先に手を打っている。デルタ株が流行し始める前の早い段階から、PCR検査キットの無償配布を始めている。自分で検体を採取して市内に配置された回収箱に投函すれば、約3日後にはメールで結果が通…

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週刊エコノミスト

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