『日本流通史 小売業の近現代』 著者 満薗勇さん
有料記事
◆著者 満薗勇さん(歴史研究者)
「安く買う」だけではない嗜好 多様な小売業が満たしてきた
誰もがモノを買う。売る側で働く人がおり、店は街を形作る。明治時代からの小売業の変遷を消費・労働・地域と広い視野で描いた。
「歴史像は研究者の数だけ違いがあるし、時代によって書き換わる。単に新しい発見があったからではなく、視点の置き方が変わると歴史の描き方もガラッと変わるんです」
本書が視点を置いたのは商店街。2000年代以降、郊外出店が進み、中心市街地の衰退が地域の課題となっている。「まちづくり」と小売業との関わりを歴史に問うた。
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週刊エコノミスト
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