日経先物は日中に売って夜間に買え=市岡繁男
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日経平均先物の取引時間は8時45分〜15時15分(日中)と16時30分〜翌朝6時(夜間)に分かれる。日中と夜間に分けて、始値で買って終値で売る取引を毎日繰り返した場合、2020年4月から今日までの損益累計は、日中がマイナス4480円、夜間が6140円となる(図1)。夜間の日経平均先物は、日中の損失を補って余りあるもうかるトレードなのだ。
こうした格差が顕著になったのは、日経平均株価が高値をつけた21年2月16日以降だ。その要因として次の3点を考えてみた。1点目は、日銀が昨年3月19日の金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)の買い入れをTOPIX型のみに変更。それと同時に、ETF購入回数を20年4月〜21年3月の53回から21年4月〜22年1月は9回に削減した。以来、日中の先物収益は現物株の売り圧力に押されてマイナスになることが…
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週刊エコノミスト
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