トンガ噴火がもたらす寒冷化と穀物高騰=市岡繁男
有料記事
筆者が愛読する鎌田浩毅教授の本誌コラム「役に立つ地学」だが、2022年2月8日号の「トンガ海底火山の大噴火」は衝撃的な内容だった。今回の噴火の規模は1991年のフィリピン・ピナツボ火山の噴火に匹敵する巨大なもので、今後、数年にわたって寒冷化を引き起こす可能性があるという。
ピナツボ火山の噴火ではエアロゾル(空気中を漂う微粒子)によって太陽光が遮られたので、93年の日本では記録的な冷夏となり、米の収穫量は3割も減少した。コメ価格は94年3月~8月…
残り339文字(全文564文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める