週刊エコノミスト Onlineグラフの声を聞く

トンガ噴火がもたらす寒冷化と穀物高騰=市岡繁男

 筆者が愛読する鎌田浩毅教授の本誌コラム「役に立つ地学」だが、2022年2月8日号の「トンガ海底火山の大噴火」は衝撃的な内容だった。今回の噴火の規模は1991年のフィリピン・ピナツボ火山の噴火に匹敵する巨大なもので、今後、数年にわたって寒冷化を引き起こす可能性があるという。

 ピナツボ火山の噴火ではエアロゾル(空気中を漂う微粒子)によって太陽光が遮られたので、93年の日本では記録的な冷夏となり、米の収穫量は3割も減少した。コメ価格は94年3月~8月…

残り339文字(全文564文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事