ニューヨーカー愛好の「1㌦ピザ」が消滅の危機?=斎藤康弘
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ニューヨーク 「1ドルピザ」消滅の危機=斎藤康弘
物価の高いニューヨークのマンハッタンで、懐具合が寂しいニューヨーカーの心と胃袋のオアシスとなっているのが、一切れ1ドルの格安ピザ店だ。2008年のリーマン・ショックのころからビジネス街や繁華街での出店が増えた。しかし、新型コロナウイルス禍やインフレによるコスト増が原因で、「1ドルピザ」はその姿を消しつつある。
多くの格安ピザ店では1ドルの値段の維持が難しくなっているようで、1ドル25セント~2ドル程度への値上げに踏み切っている。負担となっているのは材料コストの値上がりで、地元紙によれば21年10月までの1年間で、チーズ10%、小麦粉50%、トマト76%、紙製のピザ容器93%、ニンニクに至っては5倍もそれぞれ値上がりした。
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週刊エコノミスト
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