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経済的にも精神的にも大きな悪影響 ブラジル名物の路上カーニバルが中止に=松本浩治

サンパウロ市カーニバル会場での行進風景 筆者撮影
サンパウロ市カーニバル会場での行進風景 筆者撮影

ブラジル カーニバルの経済的影響=松本浩治

 オミクロン変異株拡大による新型コロナウイルスの感染者増加で、リオデジャネイロとサンパウロの両市は1月下旬、2月に開催予定のカーニバルを4月に延期すると発表した。さらに両市が、近年人気だった「路上カーニバル」の中止を決定したことで、商業者、露天商や娯楽産業従事者等の収入激減が予想され、関連業者の間で不安の声が広がっている。

 リオ市観光局によると、パンデミック直前の2020年2月に開催したカーニバルには約200万人が参加し、経済効果は40億レアル (約899億円)に達したという。一方、全国商業観光連盟(CNC)は、ブラジル国民が休暇を取った際の22年の観光業界全体の経済効果を64億5000万レアル (約1450億円)と試算しており、20年度(97億4000万レアル=約2190億円)に比べて3割ほど下回っている。

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