小麦の暴騰で第3次石油ショックも=市岡繁男
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年初からの各種商品・株価の騰落率上位はニッケル、小麦、石油などの商品で、下位は株価指数の二極化だ(図1)。最も値上がりしたニッケルは年初から2倍になった。電気自動車を駆動するリチウム電池の材料として強い需要があり、ロシアのウクライナ侵攻以前から供給が不足していた。
こうした中、3月8日のロンドン金属取引所(LME)で、ニッケル先物価格が一時、前日比2倍に暴騰した。異常な価格形成はある中国企業が空売りの買い戻しを余儀なくされたからだ。この中国…
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週刊エコノミスト
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