戦争で今後10年はインフレの時代に=市岡繁男
有料記事
昨年11月以降、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和策の規模を縮小したことにより、金利が上昇傾向にあった(図1)。昨年の国債新規発行額(6・7兆ドル)の57%を購入する「大口投資家」が国債購入額を減額する以上、金利が上がるのは当然だった。
こうした中、ロシアのウクライナ侵攻で商品相場が高騰し、長期金利は節目の2%を突破した。戦争は次の三つの理由から物価を押し上げるという。(1)禁輸、制裁、戦闘によりサプライチェーン(供給網)が破壊される、(2)…
残り341文字(全文568文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める