【週刊エコノミスト創刊100年キャンペーン実施中】いまなら週刊エコノミストオンラインをお申し込みから3カ月間無料でお読みいただけます!

国際・政治論壇・論調

【ウクライナ侵攻】経済のグローバル化は終焉したのか―米国で大議論の最前線=岩田太郎

国防費の増額は今後避けられない?(ドイツへ派遣される米陸軍部隊、米ジョージア州で)=3月2日 Bloomberg
国防費の増額は今後避けられない?(ドイツへ派遣される米陸軍部隊、米ジョージア州で)=3月2日 Bloomberg

ウクライナ侵攻で経済も激変 グローバル化は「閉幕」か=岩田太郎

 ロシアによるウクライナ侵攻という予期せぬ出来事に直面し、世界経済の前提条件に根源的な変化が起きたとの議論が西側大物エコノミストを中心に交わされている。

 米著名投資家のビル・アックマン氏は3月7日付のツイートで、「我々の多くはまだ気付いていないが、第三次世界大戦が始まったようだ」として、近未来における経済の大変化を予測した。

 ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は3月3日付の評論サイト「プロジェクト・シンジケート」で、「米国においてはベトナム戦争中の1967年に国内総生産(GDP)に占める国防費の割合は11・1%まで上昇したが、冷戦終結の89年には6・9%まで下がり、今日では(その半分である)約3・5%だ。英国やフランスでは2%超、ドイツやイタリアに至っては1・5%である。各国では防衛経費が削減できた『平和の配当』により、生活水準が押し上げられた。だが、ロシアのプーチン大統領のおかげでドイツが国防費の割合を2%以上に増額するなど、『平和の配当』は終わろうとしている」との見解を表明した。

 一方、世界銀行のチーフエコノミストを務めるカーメン・ラインハート氏は3月5日付の米『ワシントン・ポスト』紙の記事で、「グローバル化の黄金期は2008年の世界金融危機で終わり、それ以降、脱グローバル化が徐々に進んでいたが、今回の戦争でさらに強引な形で進行した」と述べ、世界経済がブロック化に向かっていると示唆した。

 ノーベル経済学賞受賞者であるコロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授も同記事で、「もはや以前と同じではない。我々は、切り離しと関係解消のプロセスを目撃することになる。戦争が、知的に正当化し得なかったグローバル化の一章を閉じ…

残り624文字(全文1374文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら3ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月11日号

止まらない円安 24年ぶり介入第1部 市場の攻防15 亡国の円買い介入 財政破綻を早める ■編集部17 1ドル=70円台はもうない ■篠原 尚之 ドル高が揺さぶる「国際金融」 ■長谷川 克之18 円安 これから本格化する内外金利差の円売り ■唐鎌 大輔20 国力低下 米国の強力な利上げはまだ続く 円 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事