国際・政治ワールドウオッチ

木の枝入りコーヒーが家庭にはびこる…、ブラジルのコーヒー業界に不正の嵐=美代賢志

価格が落ち着けば不正も減るが…… 筆者撮影
価格が落ち着けば不正も減るが…… 筆者撮影

ブラジル コーヒー「水増し」業者が横行=美代賢志

 インフレにより経済が冷え込むブラジルで、国民的飲料であるコーヒーに、ある異変が起こっている。焙煎(ばいせん)業者の不正が横行し始めているのだ。

 ブラジルはコーヒーの輸出国でもあり、国内のコーヒー豆の相場も値上がりしている。しかし、産油国と原油相場のように相場上昇で国内経済が潤うわけではなく、むしろ輸出単価の値上がりによって国内で販売されるコーヒー豆も値上がりしている。

 問題は、マージンを減らして対応する焙煎業者のなかに、不正に手を染める者が出てきたことだ。木の枝や皮などの不純物を混入し、水増しを行っていた四つの業者が、当局に摘発された。なかには不純物が20%に達していたケースもあった。別の1社は、法定基準の上限を上回る水分を含ませる「重量の不正」で摘発された。

残り170文字(全文529文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月4日号

徹底攻略 新NISA22 使わないともったいない 口座開設から運用まで解説 ■加藤 結花/白鳥 達哉/深野 康彦28 プロのNISA 指南1 シニア層なら「家計の一助」に 生活用品優待銘柄を狙え  ■大山 弘子30 プロのNISA 指南2 インデックス投信でコツコツ取り崩さず積み立て ■篠田 尚子3 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事