木の枝入りコーヒーが家庭にはびこる…、ブラジルのコーヒー業界に不正の嵐=美代賢志
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ブラジル コーヒー「水増し」業者が横行=美代賢志
インフレにより経済が冷え込むブラジルで、国民的飲料であるコーヒーに、ある異変が起こっている。焙煎(ばいせん)業者の不正が横行し始めているのだ。
ブラジルはコーヒーの輸出国でもあり、国内のコーヒー豆の相場も値上がりしている。しかし、産油国と原油相場のように相場上昇で国内経済が潤うわけではなく、むしろ輸出単価の値上がりによって国内で販売されるコーヒー豆も値上がりしている。
問題は、マージンを減らして対応する焙煎業者のなかに、不正に手を染める者が出てきたことだ。木の枝や皮などの不純物を混入し、水増しを行っていた四つの業者が、当局に摘発された。なかには不純物が20%に達していたケースもあった。別の1社は、法定基準の上限を上回る水分を含ませる「重量の不正」で摘発された。
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週刊エコノミスト
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