英国独自の貴族制度、小説に描かれた例を通じて楽しく学ぶ=楊 逸
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英国独自の貴族制度 文学通じて楽しく学ぶ=楊逸
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ウクライナ侵攻に対し、どうしようもない暗い気持ちを抱えながら、『ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級』(新井潤美著、白水社、2420円)を読み始める。
立憲君主制の国が多く存在するヨーロッパ。かつて厳かであった王宮は、今では観光スポットとなって国の文化をアピールする役割も担うようになった。そして国に関係なく、王宮というものを見ればすぐイギリス王室の面々が目に浮かんでくるのは私だけだろうか。
むろん世界一注目されるロイヤルファミリーといえば英国王室である。これは英語のグローバルな広がりのほか、かつて植民地を多く持っていたこと、そして貴族爵位の価値にも関係しているのではないか。
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