コロナ禍で違う生き方を考え始めました=小川仁志/125
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長引くコロナ禍、漠然と別な生き方を考えるようになりました/125
Q 長引くコロナ禍、漠然と別な生き方を考えるようになりました
A 人生には美的選択と倫理的選択があり、決め手は「自分自身を選ぶ」ことです
長引くコロナ禍でいろいろ考えるところもあり、漠然と違う生き方をしたいと思うようになりました。ただ、これまでのキャリアを無駄にするリスクもあるし、そもそも明確にやりたいことが決まっているわけではないので、どうしたものかと悩んでいます。
(医療機器メーカー勤務・40代男性)
たしかにコロナ禍が長引くことで、自分を振り返る機会を持ったという人は多いのではないでしょうか。突っ走っているうちは、あたかも人生は一本道であるかのように感じるものです。でも、ふと立ち止まると、そこにはさまざまな選択肢があることに気づきます。
そんな選択肢を前にして、いったい何をどう選んで生きていけばいいのか。参考になるのは、デンマークの哲学者キルケゴールです。彼は「あれもこれも」ではなく、「あれか、これか」の選択をするのが人生だといいます。大きく分けると、人生には美的選択と倫理的選択という二つの選択肢があるといいます。
美的選択とは、享楽的に生きるという道です。いわば楽な道です。これに対して倫理的選択とは、悩みながらも自分で人生を切り開いていく苦しい道です。キルケゴールは、自らの経験を踏まえ、倫理的選択をすべきだとい…
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週刊エコノミスト
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