教養・歴史アートな時間

弾圧された「唯物論研究会」 科学的思考貫いた人々の悲劇描く=濱田元子

前回公演の「裸の町」の一場面 宿谷誠撮影
前回公演の「裸の町」の一場面 宿谷誠撮影

舞台 青年劇場「眞理の勇氣 ──戸坂潤と唯物論研究会」

弾圧された「唯物論研究会」 政治と科学の関係問いかけ

 1931年に満州事変が勃発し、日本は国際連盟理事会による満州国からの撤兵勧告などを受けて33年に連盟脱退を通告した。泥沼の「15年戦争」へと突き進んでいくに従って、反体制的な言論や思想への統制も厳しさを増していく。

 プロレタリア文化運動も弾圧されるなか、90年前の1932年10月、唯物論研究と啓蒙(けいもう)を目的とした合法的な学術団体、「唯物論研究会(唯研)」が結成された。唯物論とは、宇宙の本質は物質であるとし、観念ではなく科学的、合理的に物事を考えていこうという哲学だ。

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