共に過ごすことになった伯父と甥。戸惑いと触れ合いをモノクロ映像で=野島孝一
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映画 カモン カモン 戸惑いつつ触れ合う伯父と甥 モノクロで描く物語の温かさ
原題の「C’MON C’MON」は、「来い、来い」ではなく、この映画の中のせりふでは「前へ、前へ」と訳されている。「先へ、先へ」という前向きな姿勢をイメージしているのだろう。
自分の父親をモデルにした「人生はビギナーズ」、母親をモデルにした「20センチュリー・ウーマン」で高い評価を受けたマイク・ミルズ監督が、いきなり9歳の甥(おい)っ子の面倒をみるはめに陥った独身の伯父の戸惑いを温かく描いた。米『タイム』誌などの有力誌が、この作品を年間ベスト10に選んでいる。
デトロイト、ロサンゼルス、ニューヨーク、ニューオーリンズとアメリカの4都市を回る構成で、伯父と甥の触れ合いが描かれる。
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週刊エコノミスト
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