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教養・歴史小川仁志の哲学でスッキリ問題解決

あいさつで上司としての信条を話したら反応が悪いのですが/128

 Q あいさつで上司としての信条を話したら反応が悪いのですが

 A 寛容の3原理を応用し、押しつけではなく言動を受け入れる姿勢を示そう

 4月の異動で新しい部署に管理職として着任し、自分の信条について話をしたのですが、あまり反応がよくありません。どうすればいいでしょうか?

(中間管理職・40代男性)

 自分の信条を持つことは決して悪いことではないと思います。ただ、表現の仕方によっては、それが押し付けに聞こえることもあるのかもしれません。管理職という立場の人の言葉だと、部下にはそうしろといわれているように受け取られても仕方ありません。

 特に最近の若人は、意見を押し付けられることを嫌いますから、細心の注意を払う必要があるでしょう。そこで参考になるのが、17世紀イギリスの哲学者ジョン・ロックによる「寛容の思想」です。

 一般に寛容とは、心が広くて、人の言動を受け入れる態度であるとされます。その反対は、意見の押し付けです。

否定・正しさ・強制

 もともと西洋哲学における寛容という概念は、キリスト教の文脈における押し付けへの拒否と関係しています。近世の西洋社会では、国家がカトリック教会と結託することによって、人々に一定の教義を押し付けてきました。それが宗教戦争や宗教改革を経て、次第に他の宗派の存在も認めるように変化してきたのです。したがって、この時代の寛容とは、他の宗教に対する寛容を意味するわけです。

 ロ…

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