日本に国連憲章を尊重する「熱意」と「覚悟」はあるか=井上寿一
有料記事
日本の外交は果たして国連憲章を尊重できるか
今年の3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説を行った。この演説では国連と安全保障理事会の機能不全が指摘された。併せて国際機関の改革をめぐって、日本のリーダーシップへの期待が表明された。日本は期待に応えることができるのだろうか。
戦後日本の平和主義は国連中心主義と同義のように理解されることがある。ところが特命全権大使・日本政府国連代表部次席代表を務めたことのある北岡伸一氏の著作『国連の政治力学』(中公新書、968円)は、「日本外交が本当に国連中心だったことはないのではなかろうか」と疑問を投げかける。
残り601文字(全文890文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める