投資が増えない日本のGDP=市岡繁男
有料記事
直近の実質GDPはピーク時の3割減
内閣府が発表した2022年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前期比年率1・0%減、名目で同0・4%増となった。名目GDPは1997年10~12月期がピークで、16年10~12月期にようやく、そのレベルを超えた。
97年10~12月期と直近の名目GDPの増減額を項目別に比較すると、次の特徴が浮かびあがる。1点目は政府消費が35兆円も増加したことだ(図1)。これは老齢化の進展で医療費負担が拡大しているから…
残り354文字(全文589文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める