上昇余地大きい米エネルギー株=市岡繁男
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戦争が石油とエネルギー株を上向かせてきた
4月の米消費者物価(CPI)上昇率が、前年比8.3%と前月(8.5%)から鈍化したことを好感し、債券、株価とも反発した。3月下旬をピークに「予想インフレ率」(5年国債と5年物価連動国債の利回り差)も反落しており(図1)、金融市場は一足先に物価の落ち着きを読んでいた格好だ。
だが筆者はインフレを巡る事態は楽観できないと思う。「予想インフレ率」は原油価格との相関が0.9と密接である以上(図1)、原油が下落しない限り、インフレは沈静化しない。そして、その原油を押し上げる最大の要因は戦争である。
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週刊エコノミスト
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