教養・歴史書評

100年たっても変わらない理由に正面から答える書=井上寿一

変わるか変わらないか

結党100年の日本共産党

日本共産党は今年、結党100年を迎えた。この間にいくつもの社会主義国が生まれては消えた。各国の共産党は、党名を変えて、社会民主主義政党などに路線転換した。対する日本共産党は党名を変えることなく、路線転換もせずに今日に至る。なぜ100年間も変わらずに済んだのか。これからはどうなるのか。

 日本共産党に関する古典的な研究の立花隆『日本共産党の研究(一)〜(三)』(講談社文庫)は、戦前の非合法時代を扱っていることもあって、これらの疑問を解く直接の手がかりとはなりにくい。他方で同書が批判した「民主集中制」(民主的に議論しながら行動は統一する党員の規律)は、今日においても依然として争点となっている。その点では先駆的研究であることは間違いない。

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