地下鉄の廃トンネルで暮らす孤独な母娘を描く…2人の監督の鮮烈デビュー作=勝田友巳
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映画 きっと地上には満天の星 地下世界に生きる孤独な母娘 監督兼主演の鮮烈デビュー作
悲しくて痛々しくて、でも美しい。ニューヨークの地下鉄のさらに下、取り残された空間で肩を寄せ合っていた親子が行き場をなくし、さまよい歩く。シビアなドキュメンタリーのようなリアリティーと、未知の世界をのぞく白日夢のようなファンタジーのきらめきを併せて持っている。セリーヌ・ヘルド、ローガン・ジョージ監督の鮮烈なデビュー作だ。
地下鉄の廃トンネルに、地上に家のない人々が暮らしている。ニッキーもその一角で寝起きし、5歳の娘リトルを一人で育てていた。ある日市の職員が大勢現れて、追い立てられたニッキーはリトルを連れて上の世界へと逃れ出た。
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週刊エコノミスト
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