吹き替えなしで「聖者の行進」や「イン・ザ・ムード」、ドリル演奏も=野島孝一
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映画 異動辞令は音楽隊!
刑事ドラマで音楽映画の異色作=野島孝一
草彅剛(くさなぎつよし)の女装でも話題になった「ミッドナイトスワン」の内田英治監督のオリジナル脚本作品である。
ある県警捜査一課の刑事・成瀬(阿部寛)は、捜査一筋30年。コワモテの鬼刑事で、違法すれすれの個人プレーに走ることもしばしば。その直情径行ぶりには部下の坂本(磯村(いそむら)勇斗(はやと))にもあきれられ、愛想を尽かされていた。
あるとき県警管内で年寄りを狙うアポ電強盗事件が続出。成瀬は怪しいとにらんだ容疑者を容赦なく締め上げた。これには部内からも非難の声があがり、ついに本部長(光石研)も異動を決意。成瀬が命じられたのは、まさかの音楽隊だった。「音楽なんてやったことがありません」という成瀬に本部長は「小学生の時、和太鼓をやっていたとここに書いてある」。
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週刊エコノミスト
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