金色に染まった麦の穂にゴッホは生命の終わりを見た=石川健次
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美術 国立西洋美術館リニューアルオープン記念
自然と人のダイアローグ
フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
黄色に、いや神々しいほどの金色に染まった麦の穂は力強く脈打ち、明るい陽光はまるで空の青さを覆い隠すほど大空に満ちあふれて見える。図版に挙げたフィンセント・ファン・ゴッホの《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》だ。
印象派の巨匠モネや“近代絵画の父”と称されるマネなど質量とも文句なしの本展で、私が最も時間を費やした一点だ。
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週刊エコノミスト
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