ニューヨーク市でメキシコからの不法移民が急増する理由 橋本孝
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ニューヨーク市のホームレス用の一時避難所(シェルター)への入居希望者の増加が加速している。5月上旬に約4万6000人だった収容人数が、9月上旬には約5万6000人と増えている。
背景にあるのはメキシコ国境からの不法移民の流入増加だ。大量の難民希望者が、正規の手続きを経ず全米に散らばる形で、ニューヨーク市にも流入しているのだ。約1万人の不法移民が同市のシェルターを利用しているとみられる。
メキシコとの国境に面し、多くの移民が流入するテキサス州のアボット知事は、「国境沿いの都市の過剰な負担の軽減を期待する」として、移民保護を推進する東部の聖域都市にバスで難民希望者を送り届ける作戦を今夏に開始。ニューヨーク市にも7月中旬から、難民希望者が運ばれることになった。
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